マイホームを購入するときに、現金で一括購入できる方はあまりいないのではないでしょうか。
大抵の場合、金融機関で住宅ローンを組んで、15年以上かけて返済していきます。
今回は、住宅ローンのなかでも近年増えている「オーバーローン」について概要やリスクをご紹介します。
住宅購入で金融機関から借り入れる「オーバーローン」とは何か
オーバーローンとは、住宅価格に引っ越し費用などの諸費用を上乗せして金融機関から融資を受けることです。
通常、住宅購入にかかわる諸費用は、引っ越し費用を含め住宅ローンの対象ではなく、購入者が現金で支払うのが一般的です。
ただし諸費用は低くても物件価格の5%程度はかかるため、購入者の負担は決して軽いとは言えません。
引っ越し費用は一例ですが、諸費用には登記費用や仲介手数料、印紙税など契約手続きにかかわる費用や家具家電の購入費も挙げられます。
諸費用の内容は金融機関によってさまざまで、必ずしもすべての費用が認められるわけではありません。
いずれにせよ、現状の貯蓄額で諸費用を賄うことが厳しい方を中心にオーバーローンの利用が増えています。
似たことばに「フルローン」があり、オーバーローンと混同されがちですが、フルローンには諸費用を含めることはできません。
フルローンで借りられるのは物件価格が上限で、頭金なしで全額融資を受けるのが特徴です。
住宅購入前に押さえておくべきオーバーローンのリスク
オーバーローンは、住宅購入手続きに必要な諸費用を含め、頭金の準備ができない場合に利用するローンです。
諸費用の定義は金融機関ごとに異なるので、きちんと確認しなければなりません。
融資を受けたお金を目的以外の用途で使うと、事実が発覚した時点で一括返済を求められたり、訴訟問題に発展したりする可能性があるのです。
金融機関にとっては、物件価格以上の金額を頭金の準備が厳しい方に融資するのはリスクが伴います。
そのためオーバーローンの金利は、通常の融資に比べて高めに設定されている点には注意しておきましょう。
オーバーローンで借り入れる場合は、返済計画をより綿密に立てることが大切です。
ライフプランに合わせて、出費がかさむ時期を慎重に見極めましょう。
万が一家を売却しなければならなくなったとき、残債があると家が売却できてもローンが残ってしまうリスクがあるのです。
残債のある物件は、抵当権が解除できないため、売却自体が難しいことも知っておく必要があるでしょう。
まとめ
頭金がなくてもマイホームが購入できるオーバーローンは魅力的に感じられますが、余裕がない状態で多額の負債を抱えるのだということを理解しなければなりません。
支払えなくなって家を売却すると、高値で売却することは難しくなります。
オーバーローンに限らず、融資を受ける際は綿密な返済計画を立てることが肝心です。
株式会社ヒロリアルエステートはお客様のニーズに合わせてご対応いたします。
売買物件や収益物件に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。
弊社へのお問い合わせはこちらをクリック↓