不動産の売却時、物件のインスペクションが行われることがあります。
このインスペクションをパスしないと売買時にトラブルが起きる場合もありますので、必ず事前に確認をしましょう。
そもそもインスペクションとは何なのか、調査の流れや注意点について細かく紹介します。
不動産売却時のインスペクションとは調査のこと
不動産業界におけるインスペクションとは、物件の状態を調査することです。
調査は既存住宅状況調査技術者講習を終えたプロの建築士が行い、基礎や土台部分をはじめとした構造耐力上重要になる部分を丁寧にチェックします。
インスペクションはすべての建築物件が対象となるわけではなく、たとえば築後年数が2年以上の個人住宅やマンションなどが対象になります。
そのため新築物件、あるいは住宅利用ではない事務所などは調査対象外です。
ただし店舗と自宅が一緒になった店舗併用住宅の場合、住宅部分はインスペクションの対象となります。
また、インターフォンなどの住宅設備はインスペクションの対象とはならず、あくまで物件の基礎となる部分を調査します。
不動産売却前に行いたい!インスペクションの流れ
インスペクションでは大きく分けて2種類の調査が行われます。
具体的には基礎や土台など構造耐力において主要な部分の調査と、雨水の浸入がないかを確認する調査です。
構造耐力において主要な部分の調査では建物の基礎や土台だけでなく、柱や壁など、建物の基板部分を調べます。
調査内容にもよりますが、雨水の浸入調査を含めてもインスペクションにかかる時間はだいたい1~3時間ほどです。
調査ではまず、雨漏りやシロアリ発生など明らかな異常がないかを目視で確認し、水平器などの計測機器を利用した計測、触診や打診、床下調査など細かい調査を行い、建物の欠陥がないかをチェックします。
この調査をすべてクリアすると、晴れてプロお墨付の物件としてインスペクション合格認定がされます。
売主と買主どちらがインスペクションを実施するかは決められていませんが、どちらかは必ず行わなくてはなりません。
トラブルを避けるためにも、どちらがおこなうのかを事前に確認しておきましょう。
なお、買主側が調査をする場合、結果次第では不動産売却を見送ってしまう可能性があります。
せっかく契約一歩手前まで進んだにも関わらず、契約が白紙になってしまうのは損失が大きいので、可能であれば物件を売り出す前に売主側が調査を行い、万が一不備がある場合は対処をしてから買手を探したほうがよいでしょう。
まとめ
不動産売却のインスペクションとは、その建物が安心して暮らせる物件かどうかを調査することです。
プロに依頼する必要はあるものの、検査をクリアすればその分買手がつきやすくなるので、不動産売却前にはお早めに依頼をしましょう。
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